こんにちは。THECOO株式会社にてマーケティングを担当している阿部と申します。
10月といえば「ハロウィン」ですね。
昨年のマンスリーレポートでは渋谷のハロウィンについてふれましたが2023年同様2024年も「渋谷はハロウィーンをお休みします」というテーマにて来訪者を減少させる方針となりました。
ハロウィーンの異様な盛り上がりを危惧する自治体が増加する中、池袋では通称「池ハロ」といわれる企業主体のコスプレイヤーとカメラマンが参加するイベントが盛況で年々参加人数が増加しています。
・2022年:12.5万人(ソース:公式プレスリリース)
・2023年:14.1万人(ソース:公式サイト)
・2024年:16.1万人(ソース:公式サイト)
本来の趣旨とは異なる大型イベントに成長しているハロウィンですが、地域ごとの特徴を探り、自分にあった場所やイベントを見つけ来年は参加してみてはいかがでしょうか?
さて、THECOOはSNSやインフルエンサーに関する施策事例や調査資料の公開、月に1〜2回程度のウェビナー開催や外部イベント登壇を行っており、SNS、インフルエンサーマーケティングを検討、実施する上で役立つさまざまな情報を紹介しています。
この記事では2024年10月のSNS、インフルエンサーマーケティングやSNSに関するトピック、イベントについて簡単にまとめていきたいと思います。
直近のSNS、インフルエンサーマーケティング動向に興味がある方は、本記事を施策検討のお供にしていただけると幸いです。
目次
昨今の気になるタイアップ
商材とインフルエンサーの相性合致によるインパクト
こちらは、語学学習アプリ「Duolingo」と活動拠点をフランスにおく女優「杏」さんとのタイアップ動画です。
既にDuolingoは世界で最も有名な語学学習アプリといわれており、マーケティングにおいてはキャラクター「デュオ」を柔軟に活用し、またアプリ内部では「ゲーミフィケーション」が取り入れられており、本記事をお読みの方もサービスを知っているだけでなくインストールされておられる方も少なくないかと存じます。
そんなDuolingoはインフルエンサーマーケティングにおいても積極的に実施されておられますが、その中でも杏さんとの取り組みは大きな成果をあげたといえそうです。
Googleにおけるキーワード単位での検索数推移を見ることができるGoogleトレンドをチェックしたところ、「duolingo」は、2024年9月20日に杏さんの動画が投稿された2日後にメディアに取り上げられYahoo!ニュースなどにも掲載されたことにより検索数(消費者の関心)がピークを迎えています。
その後もXやYouTubeだけでなくnoteやブログでもUGCが発生するなど、新たにインストールした層、現在利用している層、休眠層全てが積極的に情報発信してくれる状態が生み出されました。
杏さん自身に多大なインフルエンス力があることは間違いないですが、本件のように大きなインパクトを残せた背景として考えられるのが「キャスティング」「クリエイティブ」どちらも最大限にマッチしたという点にあります。
キャスティング
・杏さん自身の活動拠点がフランスであり、サービス利用に真実味がある
クリエイティブ
・杏さんの実際の連続利用期間をプロフィール画面で表示(撮影タイミングで1,423日)
・利用者として本気でかたれるため全編をDuolingoの紹介としても成立する
・概要欄に自身のことばで視聴者にコメントを促している
上記のように最大限のマッチングによるインフルエンサーマーケティングを行うには、ブランド力やサービス自体の明快な利便性が必要といえますが、THECOOでは、そこまで到達していないようなブランドやサービスにおいても、相性のよいインフルエンサーを見つけ出すところからご支援可能です。
ブランドやサービスに最適なインフルエンサーをお探しの方はお気軽にご相談ください。
2024年10月のSNS関連トピック
YouTube
・ショート動画が最長3分へ
・AIを活用したコメント返信提案をテスト
Googleは10月23日、東京ガーデンシアターでマーケター向けのイベント「YouTube Brandcast 2024」を開催しました。そこで発表された内容が「Think With Google」にて記事化されてますので興味のある方はお読みください。
■要約
・2024年5月時点における18歳以上の月間利用者は7,370万人以上
・コネクテッドTVにおける視聴時間トップはYouTube(Kantar調査)
・69%の人がYouTubeショートで好きなものを見つけ、その後、長尺バージョンの動画を視聴する。(Material調査)
・マーケティング戦略、プランニングなどにおけるAI(Gemini)活用事例
・YouTube広告の活用事例
2024年のマンスリーレポートにおいてもコネクテッドTVによるYouTube視聴に触れましたが他社の動画SNSとの大きな差別化ポイントといえ、今後も強化が進みそうですね。
また、10月15日にはYouTube公式ブログよりショート動画のアップデートに関する記事が公開されました。なかでもショート動画のカテゴリを1分から3分に延長した点が大きな変更点といえます。
日本においても「ショートドラマ」がトレンドとなってきており、縦型ショート動画をけん引したTikTokにおいても1分以上のコンテンツが増加しています。
インフルエンサーマーケティングの観点からすると情報量が増加するため非常にポジティブといえますね。
X
・プライバシーポリシー変更によりユーザーの情報をAI学習に使用
・中小企業向けに広告プラットフォームの刷新に着手
・収益分配プログラムの仕組みをアップデート
先月のマンスリーレポートでブラジルにおけるXの停止に触れましたが、BBCのニュースによると7.5億円の罰金を支払うことでサービス再開に向かっているようです。
そんなXでは10月15日よりプライバシーポリシーに新たな条文が追加され注目が集まりました。「3.2サードパーティおよびサードパーティ統合。」の項に、お客様の設定に応じて第三者に情報を共有する場合がある、また人口知能モデルのトレーニングなどに情報を使用する場合があるという記載があります。
この影響をうけたのか、元TwitterのCEOらが立ち上げたSNS「Bluesky」では1日で50万人の新規登録者が増えたという投稿がポストされています。
なかなかネガティブな情報の多いXですが、10月23日にX広告に関するアップデートがポストされました。
Introducing an entirely new X Ads platform designed specifically for small and medium sized businesses looking to boost their sales and conversions.
— Business (@XBusiness) October 23, 2024
This platform uses X’s AI to enhance targeting efficiency, saving you time and improving performance. Plus, you can now set your… https://t.co/7gSPmiXhih
中小企業向けに、CVや売上向上を最適化し運用工数を減らすことをテーマとされており、AIターゲティングが用いられるようです。Google広告においてもAIを活用したP-MAXが運用の主流となりつつあり、X広告においても期待がもてますね。
THECOOではX広告の出稿予算内にてさまざまなSNSで活躍するインフルエンサーをキャスティングしタイアップを行える特別なパッケージがございます。
興味をお持ちの方は資料請求ください。
・Instagram Basic Display APIの提供終了アナウンス
・プロフィールカード機能を正式リリース
広告、DMなど毎月頻度高く機能アップデートや新機能テストの情報が飛び交うInstagramですが10月は少し落ち着いていたようです。
Meta社は10月17日にXのポストに「Instagram Basic Display APIを12月4日までに終了する」という内容の発表を行いました。
By December 4, 2024, the Instagram Basic Display API will no longer be available to connect Instagram accounts to third-party consumer apps.
— Meta for Developers (@MetaforDevs) October 16, 2024
Learn more on our blog: https://t.co/LSEZiEwveN pic.twitter.com/vZSVekX7Sa
Instagramの埋め込みを活用されているサービスやウェブサイトは12月4日以降に表示されなくなる可能性があり注意が必要です。詳しくはweb担の記事をご確認ください。
TikTok
・広告運用の自動最適化「smart+」提供開始
・WHO(世界保健機構)とパートナーシップを締結
TikTokのニュースルームをみると、自治体との取り組みが活発に行われていることがわかります。
10月に投稿された記事だけでも、香川県、茨城県、広島県、岐阜県、瀬戸内と粒度は異なるものの5つの地域との取り組みが掲載されており、観光マーケティングにおける需要の高さがうかがえますね。
そんなTikTokにおいても、広告の自動化ソリューション「Smart+」の提供開始が発表されました。
同じように、AIを用いた、最適化や予測が行えるようになり運用者の工数を削減しつつ成果を最大化するというものになっているようです。
Smart+ページには、「クリエイティブ制作には、生成AIを活用したクリエイティブソリューション「TikTok Symphony」の活用が可能」という記載があり、TikTokに関しては広告代理店や制作会社が必要なくなる時代がくるかもしれませんね。
2024年10月 × 展示会出展
展示会出展:ad:tech tokyo
2024年10月16日〜18日(ブース出展は17日、18日)に東京ミッドタウン & ザ・リッツ・カールトンにて開催されたad:tech tokyo 2024にTHECOOがブース出展し、多くの方にブースへ来場いただき様々な話しをすることができました。
THECOOは2022年より毎年出展していますが、徐々に「ザクーさん知ってます」というようなお声をいただけるようになってきており会社の成長を感じるよい機会とすることができました。
改めて弊社ブースにて足を止めていただいた皆様、スタンプラリー企画にお声がけいただいたMolocoさまにお礼申し上げます。
2024年10月 × ウェビナー登壇
THECOO × コムニコ × ファイブゲート 3社共催ウェビナー
2024年10月24日(水) 13:00より「2025年のSNSマーケティングを先駆ける!最新のトレンドをご紹介」と冠し、コムニコ社、ファイブゲート社との3者共催ウェビナーを開催しました。
それぞれの企業が得意としているSNSを担当し、THECOOは2014年より携わっているYouTubeのインフルエンサーマーケティングについて直近から2025年のトレンド予測についてお話ししました。
本ウェビナーのアーカイブや資料提供は行っておりませんが、YouTubeのトレンドに興味をお持ちの方はお問い合わせください。
2024年11月以降の予定
11月6日:ギフティングに関する自社ウェビナー
11月6日(水)13:00より「本当は教えたくない!ギフティングの成功に必要な4つのポイント」というテーマにて自社ウェビナーを開催します。
商品サンプルを活用し、コストを抑えつつSNS投稿(UGC)を増加させることのできる「ギフティング」はコスメや日用品、ガジェットなどのメーカーでは一般的な施策となっています。
ギフティングは、新商品発売のタイミングだけでなく年末年始のような商戦期にも活用されていますが、一般的なタイアップと比べ、ステマ規制の知識や投稿のトラッキングにリソースが必要になったりとノウハウがなければ施策を成功させるのが難しい取り組みといえます。
本ウェビナーではギフティングとはどういったものか、また施策を成功させるために必要な4つのポイントを紹介します。
ギフティングに興味のあるマーケターさま、実施しているもののうまく成果につなげられないとお悩みのマーケターさまには必見の内容となりますので、ぜひご参加ください!
※本ウェビナーは終了しました。
11月19日:SNSコンテンツを活用に関する共催ウェビナー
11月19日(火)13:00より「広告クリエイティブとしてのコンテンツを活用したSNSプロモーション」というテーマにて、マンガ・アニメを軸としたコンテンツの新たな可能性を開拓するプロデュースカンパニーであるMinto社と共催ウェビナーを開催いたします。
インフルエンサーマーケティングの台頭により、広告クリエイティブは企業のメッセージだけでなく第三者からの発信が重要になり、現在は広告らしくない広告クリエイティブがトレンドといわれています。
本ウェビナーでは、マンガやアニメ、インフルエンサーなど第三者コンテンツを活用した広告手法のポイントや事例をご紹介します。
様々なプロモーション手法を知り、試してみたい、とお考えの方はぜひご参加ください!
SNSマーケティングは
THECOOにご相談ください。
THECOOは「デジタル×コンテンツの力でブランドの価値を届ける」ことに重きを置いたデジタルマーケティング代理店で、SNSの消費者行動を中心にしたプロモーション施策の立案から実行までご支援します。インフルエンサーマーケティングやSNSマーケティング、広告運用を通じた集客、顧客獲得にお悩みの方はぜひお気軽にお問い合わせください。
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