こんにちは。THECOO株式会社にてマーケティングを担当している阿部と申します。

7月は各地で災害級の雨が降っているというニュースをよく見ましたがみなさまの身の回りは大丈夫でしょうか?

東京は雨は降らず暑い日が続いてますが、外国人観光客やマスクをつけていない方をよく見かけるようになり「本当にコロナ禍が終わったのだな」と実感しております。

JTB社が7月6日に発表した「2023年夏休み(7月15日~8月31日)の旅行動向」によると海外旅行者数は120万人、対前年214.3%となっていますが、体感としてはもっと増えているような感じを受けます。

また、7月はSNS業界を大きく揺るがす動きがありました。Meta社が新規SNSサービスとしてThreads(スレッズ)をローンチし、TwitterはリブランディングによりX(エックス)というサービス名となりました。個人的には、どちらもアプリアイコンがモノトーンであり、またTikTokのアプリアイコンも黒のため、私が所有するスマートフォンのSNSアプリフォルダの視認性が悪くなったと感じますが、皆さまはいかがでしょうか?

さて、THECOOはSNSやインフルエンサーに関する施策事例や調査資料の公開、月に1〜2回程度のウェビナー開催や外部イベント登壇を行っており、SNS、インフルエンサーマーケティングを検討、実施する上で役立つさまざまな情報を紹介しています。

この記事では2023年7月のSNS、インフルエンサーマーケティングやSNSに関するトピック、イベントについて簡単にまとめていきたいと思います。

直近のSNS、インフルエンサーマーケティング動向に興味がある方は、本記事を秋~冬施策検討のお供にしていただけると幸いです。

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目次

2023年7月のSNS関連トピック

Threads関連

先月のマンスリーレポートをリリースしてすぐのタイミングでMeta社の新規SNSがローンチされました。

X(旧Twitter)にて閲覧制限がかかるなど、API関連以外にも混乱のあった時期を急ぎ狙ったと思われ、圧倒的なユーザーを獲得しつつも、他サービスとの違いがなく、またX(旧Twitter)の全機能を内包しているわけでもないため、苦戦を強いられる可能性がでてきています。

7月3日:アプリストアから予約開始
7月5日:インストール可能になり7時間でユーザー数1,000万人を突破
7月10日:ユーザー数が1億人突破
7月15日:データ分析会社(複数社)から利用者、利用時間減少といった情報が相次ぐ

Threadsの方向性として、X(旧Twitter)に疲弊したユーザーを獲得するために、同じような機能を提供しているのかというと異なる部分がいくつかあります。

  • InstagramアカウントがないとThreadsアカウントを開設できない
  • Threadsは投稿の検索ができず、ハッシュタグもない(アカウントの検索は可能)
  • DM(ダイレクトメッセージ)機能がない
  • ThreadsはInstagramとは異なり投稿内から外部遷移できるリンクが機能する
  • 広告がない

日本においてのX(旧Twitter)は、「匿名性」や「目的に応じた複数アカウント所持」、「トレンドに対する拡散のスピード感や参加することの敷居の低さ」などが強みとなっており、かたや現在のThreadsはInstagramアカウントの連動しており両方を運用する必要があり、ハッシュタグや投稿を検索する、トレンドを探すような機能がないため、あくまでInstagramでの活動をメインにしている方が外部に遷移するリンクを使いたいときや、他社とコミュニケーションをとりたい際のサブツールのような扱いの機能しかない状態といえます。

Instagramアカウントと切り離して単独運用できるようにしたり、拡散性や発見性のある機能が実装されない限りユーザーは定着しないだろうなと思われるものの、既に多くのユーザーを抱えておりアップデートによる改善は早いでしょう。

X(旧Twitter)関連

X(旧Twitter)は毎月大きな動きがありますね。

7月5日:閲覧制限について公式ブログにて回答
7月13日:DM機能がフォロワー、フォローのみ可能へ(Blueアカウントユーザー側はリクエスト送信ができる)
7月14日:Twitter Blueユーザーに広告収益の分配を開始
7月21日:DM送信件数が20件/日へ(Blueアカウントユーザー側は制限なし)
7月24日:TwitterをXに改名
7月31日:本社屋上のX看板を撤去

突然リブランディングがスタートしましたが、ヘルプページをはじめとして未だに様々なところでTwitterとしての情報が残されている部分が散見されます。

「X」のような1文字のサービス名はドメイン取得や検索関連の最適化など基本的な部分で弊害が発生しそうではありますが、イーロン・マスク氏の実行力、推進力にはとにかく頭が下がるばかりです。
Threadsに限らずSPILLBlueskyT2MastodonなどX(旧Twitter)を追うサービスの動向は引き続きチェックしてまいります。

TikTok関連

TikTokは、7月25日に「テキストモード」をリリースしました。

出展TikTok

音と映像のインパクトを凝縮したショート動画がTikTokの地位を確立しましたが、投稿に対する敷居をさげるための機能実装と思われます。

私が所持する個人アカウントのおすすめ枠では、テキストモードを活用した投稿にまだ出会ってはいませんが、今後の投稿増加に注目です。

Instagram関連

Instagramを運営しているMetaは7月13日に新たなサブスクリプションサービス「Meta認証」をリリースしました。

Meta認証についての記事

Meta認証はFacebookまたはInstagramで申請が可能となっており、X(旧Twitter)のサブスクリプションサービスであるBlueに近しいものとなります。

本人確認を行った上で、権利を購入する必要があり、日本における価格はiOSとAndroidでは月額2,000円、ウェブ上では月額1,600円(ともに税込)です。

試してみたところ、8月3日現在は待機リストに登録するようになっており購入には時間がかかりそうです。

出典:Instagram

また、7月24日にはフォロワー側のサブスクリプションサービスも開始されました。

サブスクリプションについての記事

出典:Instagram

こちらはX(旧Twitter)のサブスクリプションやYouTubeにおけるメンバーシップのような位置づけの機能となります。

YouTubeほどクリエイターの収益化に貢献できるプラットフォームは未だ無い状況ながら、各SNSプラットフォームでライブ配信の投げ銭やクローズドなコミュニティから収益を得る仕組みが確立されてきており、クリエイターは大衆向けというよりも、コアファン向けのコンテンツ作りに傾倒していくかもしれませんね。

Snapchat関連

2015年前後、Snowよりも先に顔にエフェクトをかけた画像を作れる、Instagramよりも先に24時間で投稿が消える機能を備えたSNSとして一世を風靡していたSnapchatというサービスを皆さまはご存知でしょうか?

欧米においては、Z世代にあたる13~24歳の90%が利用しているといわれ、デイリーアクティブユーザーは3億9,700万人というニュースがでています。

Snap Chatについての記事

日本ではしばらくなりを潜めている印象がありましたが、2022年には運営元であるSnap Inc. の日本オフィスが設立され、また、サービス終了を惜しまれた位置情報共有アプリ「Zenly(ゼンリー)」の正式な後継機能ともいえるSnap Mapを備えているSnap Chatの今後が注目されます。

2023年7月 × 調査レポート

インフルエンサーのPR投稿を通じた影響力調査

THECOOでは定常的にSNSやインフルエンサーに関する消費者調査を行っております。

7月は「インフルエンサーのPR投稿を通じた影響力調査」レポートを公開しました。

成果をはっきりとトラッキングすることが難しい、また間接的な効果の比重が大きいとされるインフルエンサーマーケティングにおいて、消費者の購買行動に対してどのような影響を与えているのか、インフルエンサーのPR投稿を見たことがある10代~50代を対象に絞って調査を実施しました。

詳しく知りたい方がぜひ資料請求ください!

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THECOO × ウェビナー登壇

ステマ規制目前!インフルエンサーマーケティングに照らし合わせたポイントと対応策

7月27日にインフルエンサーマーケティングに携わるあらゆる担当者様向けのウェビナーを開催し、THECOOの阿部が登壇しました。

本ウェビナーでは、2023年10月1日に施行されるステルスマーケティング規制概要や口コミマーケティング協議会が提示するWOMJガイドラインをインフルエンサーマーケティングの実務に落とし込んだ現状の対応策を紹介しました。

ステルスマーケティング規制が気になる方はぜひ資料請求ください、

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THECOO × 今後開催イベント

MarkeZine Day 2023 Autumn

THECOOでは2023年9月5日、6日に開催されるオンラインイベントに登壇します。

9月5日16:10より、THECOOが定期的に行っている消費者調査の情報やステルスマーケティング規制内容などをふまえ、2023年10月以降、企業はどのようにインフルエンサーマーケティングに取り組んでいくべきか、その在り方をデジタルマーケティング事業本部マーケティング部部長の虻川よりご紹介いたします。 

弊社セッションに限らず有益なコンテンツが多くあるイベントとなりますのでぜひお申込みください。

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インフルエンサーマーケティングツールiCON Suite

THECOOは、インフルエンサーのキャスティングやリストアップを効率よく行えるインフルエンサー検索データベース「iCON Suite(アイコン スイート)」を提供しています。

iCON Suite利用に役立つ記事コンテンツを公開

iCON Suiteはインフルエンサーを検索しリストアップすることができるサービスですが、より精度高く、より効率よく行うためのTipsを記事コンテンツとして公開しています。

トライアルプランもございますので、どんなインフルエンサーがいるのか見てみたい、という方は一度触ってみてください。

iCON Suite はこちら

THECOOでは今後もインフルエンサーマーケティングに関する有益な情報を提供してまいりますので、貴社マーケティングの参考にしていただけますと幸いです!

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