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インフルエンサーマーケティングに関わる19の調査データ② -消費者の信頼と手法の変化-
INDEX
インフルエンサーマーケティングは実施すれば高い反応が得られ、その影響力は視聴数やインプレッション数、エンゲージメント数などで測ることができます。しかしながら、これらのデータは実際に投稿しないと測定できず、はじめてインフルエンサーマーケティングを実施する際には社内説明などで苦労されることも想定されます。
日本国内ではまだまだインフルエンサーマーケティングに関して役立つデータが少ないですが、先行している海外ではさまざまな調査データが公開されています。この記事では、その中で役に立ちそうなものを19項目ピックアップしました。
2つめとなるこちらの記事では、消費者とインフルエンサーの関わりについてや、インフルエンサーマーケティングの変化や課題についてのデータをまとめました。インフルエンサーマーケティング実施についての根拠が求められた際に、強い味方になるデータになれば幸いです。
1つめの記事はこちら
THECOOではインフルエンサーマーケティングやSNSに関する調査を定期的に実施しています。こちらもあわせてご覧ください。
消費者はインフルエンサーの情報を好む
インフルエンサーとの関係が深いのは若者中心であることは間違いないですが、しかしながら若者世代だけにしか影響力がないわけではありません。インフルエンサーは若者向けのコスメやファッション、食、ゲームについての話だけでなく、もう少し高価な商材などについても発信し、大人世代の情報収集源にもなっています。
また、インフルエンサー自身も幅広い年齢層の方が活躍するようになっていることから、消費者の行動に広く影響を与えるようになっています。
1. 80%の人がインフルエンサーのおすすめを見て購入する
ミレニアル世代などのデジタルネイティブ世代が消費の中心となったことで、SNSやインフルエンサーが購買に与える影響は大きくなっています。さらに、これからZ世代の中心が社会人となり、消費者の中心となるにつれ、SNS中心のデジタル活用の傾向が強くなっていくでしょう。
2. 41%が週単位でインフルエンサーの投稿から新商品を見つけている
週単位の結果も非常に高いですが、日単位で新商品を見つけている人の割合も27%にのぼっています。多くの人がインフルエンサーによる新商品の紹介を楽しみにしている事がわかります。
3. 49%がインフルエンサーの情報を頼りにしている
出典:Digital Marketing Institute
インフルエンサーの情報を頼りにしていると回答した人は若者世代が中心であるとは推定されますが、それでも49%という数字は、幅広い世代から受け入れられていることの証と言えます。
インフルエンサーのパフォーマンス
インフルエンサーマーケティングのパフォーマンスに関するデータは、企業が従うべきベストプラクティスにもなり得ます。ここで言及するデータは2つだけですが、これらを理解し、実行することが、インフルエンサーマーケティングへの投資に対して最大のリターンを得るための鍵になります。
4. ナノインフルエンサーの平均エンゲージメント率は5%で、数百万のファンを持つメガインフルエンサーの平均値よりも高い
出典:HypeAuditor
インフルエンサーのフォロワー数が少ないほどインフルエンサーの投稿のエンゲージメント率が高まるというデータがあります。その理由はさまざまですが、フォロワー数が少ないほどフェイクインフルエンサーである可能性が低くなる、というのがその一つです。
また、ナノインフルエンサーはコンテンツがよりニッチで、ファンとの関係も深い傾向にあるため、ナノインフルエンサーと呼ばれるインフルエンサーを使った施策に予算をかける企業が増えてきています。
5. 60%のマーケターがインフルエンサーによって作成されたコンテンツのパフォーマンスが高いと回答
出典:Forbes
SNSマーケティングを継続して行うには、数多くのコンテンツが必要です。InstagramのストーリーからSNS広告まで、さまざまな出し先でコンテンツが使われます。
インフルエンサーによって作成されたコンテンツは、多くの場合ブランドが社内で作成したコンテンツよりも訴求力の面で優れていると考えている人が多いことがわかります。インフルエンサーの投稿を活用することで、エンゲージメントの増加やSNS広告のパフォーマンス向上、インフルエンサーのコンテンツが組み込まれた通販サイトでのコンバージョン増加にも貢献しうるでしょう。
インフルエンサーマーケティングの手法の変化
SNSの進化やトレンドの変化に影響を受け、インフルエンサーマーケティングも絶えず変化を続けています。2023年時点のトレンドに関するデータがありましたので、紹介します。
6. 94%のブランドがインフルエンサーマーケティングにおける動画コンテンツの割合を増やす
出典:Aspire
YouTubeやTikTokの高いエンゲージメント率は、動画が今後より大きなチャンスとなることを証明しています。そのため、ほぼすべてのブランドが、今後より多くの動画コンテンツを作成することを計画しています。
7. 52%のブランドがインフルエンサーとの何らかのアンバサダープログラムを開始している
出典:Aspire
アンバサダープログラムは、ブランドがインフルエンサーとより深く、そして宣伝色のない投稿を増やすために役立ちます。このトレンドは、より長期間にわたって使うことのできるエバーグリーンコンテンツの制作と、インフルエンサーとの関係づくりにより重きを置いていることを意味しています。
マーケターが立ち向かう課題
8. 2019年に13億ドルがフェイクインフルエンサーに使われたと推定されている
出典:Invesp
13億ドルという金額は決して小さくはない数字で、これからのマーケターが向き合わなければならない深刻な問題です。多くの場合、インフルエンサーを名乗る人が企業にアプローチしてタイアップを受けたり、インフルエンサーの大量起用時にマイクロ規模のフェイクインフルエンサーが複数名紛れ込んでしまっていたりするようなパターンが多いです。
こういったタイアップを行ってしまうと、よくてもROIがぎりぎり合うくらいで、大きな成果にはつながりません。
9. 50%のマーケターが、インフルエンサーマーケティング施策の最も大きな課題がフェイクインフルエンサー対策だと回答
出典:Invesp
マーケティングを行う上で意識したいのは、適切なターゲットに訴求できるかです。費用対効果が見込めるインフルエンサーマーケティングを実施するとしても、商材に合った起用が欠かせないと考えていることがわかります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。海外では消費者がインフルエンサーの情報を信頼する一方で、企業側は適切なインフルエンサーを見つけ、長期的な取り組みにつなげていく動きを強化していることがわかります。コンバージョンだけに限らないエンゲージメントの数値含め、役立つことがわかるのではないでしょうか。
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