こんにちは。THECOO株式会社にてマーケティングを担当している阿部と申します。

9月も暑い日が続きました。各地で真夏日(30℃以上)、猛暑日(35℃以上)ともに最多記録が更新され、東京都心における今年の真夏日は9月28日時点で90回を記録しています。

気象庁にて公開されている情報を確認してみると、2022年以前における真夏日の回数で最も多かったのが2010年で70回でした。

つまり、過去最高記録を130%近いペースで追い越していることになります。

出典:Googleトレンド

真夏日の推移をグラフにしてみると2023年がいかに暑かったのかが垣間見えますね。

個人的には暑さが苦手なため、非常に苦労していますが次のマンスリーレポートでは涼しくなりました、と書けることを願っています。

さて、THECOOはSNSやインフルエンサーに関する施策事例や調査資料の公開、月に1〜2回程度のウェビナー開催や外部イベント登壇を行っており、SNS、インフルエンサーマーケティングを検討、実施する上で役立つさまざまな情報を紹介しています。

この記事では2023年9月のSNS、インフルエンサーマーケティングやSNSに関するトピック、イベントについて簡単にまとめていきたいと思います。

直近のSNS、インフルエンサーマーケティング動向に興味がある方は、本記事を年末施策検討のお供にしていただけると幸いです。

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目次

2023年9月のSNS関連トピック

YouTube関連

世界で一番チャンネル登録者(1.87億人)が多いとされるMRrBeast氏が9月7日にYouTubeに導入予定であるサムネイルの「A / Bテスト」機能を使用したとされる投稿が話題となりました。

サムネイルの「A / Bテスト」機能は、動画投稿を行う際に、3つのサムネイルを設定できるようになり、どのサムネイルがどの程度動画視聴につながったのか確認することができるようになる予定となっています。

日本においてこの情報がどの程度波及しているか定かではないですが、推しクリエイターのサムネが「口を閉じた顔」になっていないかチェックしてみてはいかがでしょうか。

また、9月21日にMade On YouTubeにてYouTube Shortsやモバイルでの動画制作に関するいくつかの情報が公開されました。

特に、年内に試験運用を開始予定の「Dream Screen」というサービスはかなりインパクトの大きな機能となっています。

出典:YouTube

「アイデアを入力するだけで、AI が生成した動画や画像の背景をショート動画に追加できる実験的な機能」となっており、投稿の敷居を下げるための機能だと思われます。

通常の動画投稿を軸としたインフルエンサーはショート動画の台頭により収益面で苦戦を強いられていますが、これが加速する可能性があります。

8月のマンスリーレポートでお伝えしておりましたが、8月31日よりYouTube Shortsの概要欄にリンクを掲載しても無効となったため、インフルエンサーマーケティングにおいても通常動画への導線作りとしての活用に留まりそうです。

リンクの種類 / 場所クリック可能クリック不可
チャンネル プロフィールのリンク"" 
長尺動画のコメントや説明に記載された URL*"" 
ショート動画のコメントとショート動画の説明に記載された URL ""
ショート動画からリンクされた関連動画"" 
YouTube ライブのチャットとチャンネルの説明に記載された URL(横向きのライブ配信"" 
モバイルアプリで表示される場合の、YouTube ライブのチャットとチャンネルの説明に記載された URL(縦型ライブ配信フィード ""
ショート動画のコメントやショート動画の説明に記載されたメンションおよびハッシュタグ"" 
YouTube ショッピング アフィリエイト プログラムのリンク"" 
ショート動画のグリーン スクリーンとリミックス アトリビューションのリンク"" 
* クリック可能な外部リンクを長尺動画の説明に追加するには、チャンネルのアクセス権を上級者向け機能にする必要があります。
出展:YouTubeヘルプ

X関連

X Premiumという課金サービス、クリエイター広告収益分配プログラムと、広告などよりもアカウント利用者向けにインパクトのある展開を続けているXですが、今後は利用者全員に課金を促す可能性がでてきています。

初期のFacebookのような実名登録やパンデミックで急拡大したClubhouseのような招待性などクローズドなSNSはあったものの、利用自体を有料にしようとする大手SNSは初と思われます。

bot排除が目的で少額とのことですが、価格に限らず未成年をはじめとした若年層ユーザーが大幅に減る可能性があります。また、よくもわるくもXは拡散性が強みともいえるため、個人活動、マーケティング活用ともにバズやトレンドを生むサービスではなくなるかもしれず、その役割に近いTikTokへの依存が高まるかもしれません。

海外メディアによると、「Xは広告在庫をGoogle Ad Managerに開放した」という記事もでており、今後の経営体制の下支えとなることに期待です。

Instagram関連

Instagramにおいてはタイムラインに少し変化がでています。

  • タイムラインに広告のおすすめ枠が表示されるように
  • タイムラインにThreadsのおすすめ枠が表示されるように

また、9月29日に開催された「Meta Connect」にて、スタンプや画像編集できる2種のAI編集ツールを提供予定であるといった発表がなされました。(restyleとbackdrop)

restyleとbackdropを使用して作成された画像には「AIが使用されていることが明示される」ようになるという記載があります。

ご紹介しているSNSプロダクトに限らず幅広い分野でAI活用の波が押し寄せていますが、画像、映像、音楽のような著作権の発生するものの生成において「AIが使用されていることが明示される」仕様は、権利関係のもめごとを生まないための最善手といえ、個人的にはInstagram(Meta社)に限らず幅広く普及することを願っています。

TikTok関連

先月のマンスリーレポートで紹介したTikTok Shopですが、9月12日に米国にて提供開始が発表されました。

Introducing TikTok Shop記事

本サービスはブランドだけでなくクリエイターやアフィリエイターも利用が可能なサービスとなっており、TikTokerを起用する際に必須ともいえるSparkAdsを利用せずともTikTok内に商品ページへ誘導しコンバージョンにつなげることができるようになります。

また、Shopifyのようなコマースプラットフォームやカスタマーサービスに活用できるZendeskなど多数のサービスと連携が可能で拡張性が高く、国内でのローンチが待たれます。

8月末となりますが、TikTok広告にも検索連動型広告「TikTok Search Ads Toggle」の提供、9月にはファーストパーティー測定ソリューション「Attribution Analytics」の提供が発表されました。

ECプラットフォーム、ショッピング機能や広告を含む計測の最適化サービスの提供など、一般ユーザー向けだけでなく企業、ブランド、マーケター向けにも着々とTokTok経済圏への礎が築かれようとしています。

Threads関連

早くもデータエクスポート機能が実装されるようです。

ハッシュタグの産みの親とされるクリス・メッシーナ氏の投稿

まだまだエクスポートしてデータ分析できるような状況とは言い難いThreadsですが今後、機能を増強し独自性を発揮できればエクスポート機能も有効活用できそうです。

iCON Suiteアップデート

TikTokクリエイターのバズり度合いを可視化

THECOOが提供している30万以上のSNSアカウント情報を網羅したインフルエンサーマーケティングツール「iCON Suite」にTikTokクリエイターデータが実装されました。

大きな特徴として、TikTokクリエイターの再生回数のブレ度合いを分かりやすく評価した「投稿データスコアリング」があります。

1.再生回数パターン

各投稿における再生回数の振れ幅をスコアリングし、5段階の中で評価します。

2.PR投稿頻度

投稿全体の中におけるPR投稿の頻度をスコアリングし、5段階の中で評価します。

3.PR再生パフォーマンス

PR投稿と通常投稿の再生回数の乖離をスコアリングし、5段階の中で評価します。

「投稿スコアリングデータ」を活用することで、PR投稿を依頼する際の想定再生数の精度を高めることができます。広告代理店様だけでなくブランド、メーカー様にも活用いただける、また無料トライアル版もございますので、興味のある方は一度触ってみていただけますと幸いです。

iCON Suiteトライアル版登録はこちら

新規資料公開

ゲーム大会パッケージ

ゲーム実況者プロダクション「Studio Coup」を運営し、バトルロイヤルゲームにおける参加者全員(60名)が配信者といった大規模な大会運営を行った実績から、インフルエンサーやファンが集う「大会」を企画運営し、対戦型をはじめとしたゲームの魅力を最大化するTHECOOの特別な企画パッケージの概要資料を準備いたしました。

対戦ゲームだけでなくパーティーゲームなどにも応用可能なパッケージとなっております。

資料請求はこちら

2023年9月 × イベント登壇

MarkeZine Day 2023 Autumn

9月5日〜6日に開催されたMarkeZine Day 2023 AutumnにてTHECOOが登壇いたしました。

THECOOが定期的に行っている消費者調査の情報やステルスマーケティング規制内容などをふまえ、2023年10月以降、企業はどのようにインフルエンサーマーケティングに取り組んでいくべきか、その在り方をデジタルマーケティング事業本部マーケティング部部長の虻川がお話ししました。

アーカイブ放送はございませんが個別説明も可能ですので、ステルスマーケティング規制への対応や消費者動向に興味のある方はぜひTHECOOへお問合せください。

2023年9月 × ウェビナー登壇

インティメート・マージャー共催ウェビナー

9月20日に「ステマ規制を超えて、信頼のマーケティングへ〜次世代のインフルエンサー活用に向けてテクノロジーとデータの真価を発揮!~」というテーマにて、国内最大級のデータプラットフォーム「IM-DMP」を提供している、インティメート・マージャー社の代表取締役社長である簗島とTHECOO虻川が対談形式のウェビナーを開催しました。

本ウェビナーのアーカイブはございません。

自社ウェビナー / ファンの熱量を維持する

9月28日にゲームマーケター様向けの「TGSの後、どのようにファンの熱量を維持する?2023年下期の実況動画活用術」というテーマにて自社ウェビナーを開催し、THECOO阿部が登壇しました。

ゲーム実況動画やタイアップ動画の影響度やアップデートの無い時期にファンの熱量を維持するためのインフルエンサー活用法などをご紹介しました。

※アーカイブは準備中でございます。

今後開催のイベント

中小企業のチカラ共催ウェビナー

10月12日(木)13:00より、「インフルエンサー vs 有名タレント~売上を向上させるPR戦略はどっちだ!」というテーマにて、中小企業向けにタレントを起用したPR支援を得意とする中小企業チカラ社と共催ウェビナーを開催いたします。

タレント、インフルエンサーと似ているようで少し異なる特性に沿った活用メリットだけでなく、デメリットについてそれぞれの観点でご紹介いたします。

ブランドに限らず幅広い業種のマーケター様の参加になる内容となりますのでぜひご参加ください。

お申込みはこちら

ad:tech tokyo

10月19日(木)から20日(金)に東京ミッドタウン & ザ・リッツ・カールトンで開催される「ad:tech tokyo」にTHECOOが出展いたします。(THECOOのブースは地下1階、ホールBのA-22となります。)

ad:tech tokyo / THECOO紹介ページ

国際展示場のような大型展示会場とくらべ都心に近い会場でもあり、データとテクノロジーを活用したマーケティングに興味をお持ちの方はお仕事の合間でもよいのでぜひお立ち寄りいただけますと幸いです。

公式サイトはこちら

インフルエンサーマーケティングツールiCON Suite

THECOOは、インフルエンサーのキャスティングやリストアップを効率よく行えるインフルエンサー検索データベース「iCON Suite(アイコン スイート)」を提供しています。

iCON Suite利用に役立つ記事コンテンツを公開

iCON Suiteはインフルエンサーを検索しリストアップすることができるサービスですが、より精度高く、より効率よく行うためのTipsを記事コンテンツとして公開しています。

トライアルプランもございますので、どんなインフルエンサーがいるのか見てみたい、という方は一度触ってみてください。

iCON Suite はこちら

THECOOでは今後もインフルエンサーマーケティングに関する有益な情報を提供してまいりますので、貴社マーケティングの参考にしていただけますと幸いです!

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