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AI時代の新常識「AEO」。AIに“引用される”鍵はインフルエンサーマーケティング
INDEX
AIが買い物の決め手に?
昨今、情報収集にAIを利用する方が増えているのではないでしょうか。
業務や課題、日常生活の困り事など、AIの情報提供には制限がなく、何でも教えてくれるツールとして台頭してきています。情報を比較・検討してくれるAIは、買い物の際などで商品購入の「決め手」を教えてくれるツールとなっています。そのようなAIの台頭からは、「如何にAIに重要・必要な情報として提供してもらうか」が、情報の拡散を狙う上で重要な項目となることが予想されます。本稿では、AI利用者の状況から、AIに重要項目として情報提供を行わせるための効果的な施策について、ご紹介いたします。
4人に1人がAIで「商品選定」。データで見るAI利用実態
AIの利用に関して、どれほどの人がAIを利用していて、何に利用しているのでしょうか。以下のグラフでは、購入したい商品に対し、AIを利用して情報収集する人が多くいるという結果が出ています。

購入前提の商品に対し、4人に1人以上がAIを利用して比較検討・選定を行っていることが分かります。また、「1・2回利用したことがある」と答えた人は23%程にのぼり、全く触れていない人が半数以下となっています。この数字からは、AI利用で商品選定を行う人がますます増えていくことが予想されます。では、AIを利用してどのような内容の比較・検討を行っているのでしょうか。

グラフからは、商品やサービスの比較から専門的な知識まで、さまざまな分野でAI要約を活用している人がいることがわかります。
現状、初めからAIを利用して商品検索をする人よりも検索にAI要約が出てくることでAIを利用するという形が多いようです。
以上の結果からは、受動的にも能動的にもAIを利用する人が多くいることは明らかです。自社商品の販売促進など、他との比較が必要な場合では、AIの要約に該当製品が入ることがユーザーの購買意欲を掻き立てる要因になると予想されます。
なぜSEOだけではダメなのか? AI時代の新常識「AEO」とは
今までのサイトの検索対策として、SEO(=「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」)が一般的でした。
SEOで順位を上げることで、検索をした時にクリックがされやすくなります。効果的に閲覧数を増やし、情報拡散に繋げられる仕組みです。しかし、AIの情報源についての研究から、SEOの検索順位を上げるだけではAIの情報源とされない可能性があることが分かりました。
以上で言及されているように、AIの情報収集において、1つのAIの中でも様々なサイト・アプリを引用する上、AIによって利用するサイト・アプリが違うのです。網羅的に情報を精査するAIの情報源となるための施策としては、今までの「検索結果の一番上に自社サイトがくること」に加えて、なるべく多くのSNS上の露出が必要となることが分かりました。

AIは、情報量や新しさで情報の信頼性を選択します。よって、間違った情報であっても、多くのSNSで目立つ情報として出ている場合、AIが正しい情報として認識しユーザーに届けてしまうかもしれません。
例として、Xのトレンドが挙げられます。Xでは、AI(Grok)によってユーザーの声がまとめられた「トレンド」表示がありますが、同性の無関係の人がトレンドとして表示されたり、本日のニュースとしてデマ情報が書かれていたりすることがあります。
情報の更新によって、誤情報サイトが淘汰されやすいSEOとは違い、情報提供の仕組みに介入できないAEOでは、情報操作が難しくなっています。誤った情報を拡散してしまわないよう、情報発信の前に十分な精査が必要です。
また、自身の発信した情報が誤ったように拡散されている場合は、公式サイトやプレスリリースで迅速な訂正を行いましょう。
AIが情報を引用する「4つの基準」
では、AEOも重視する今、AIに「正しい情報」とされ、情報源にしてもらうためには、どのようにSNSでの情報拡散を行えば良いのでしょうか。助法拡散の鍵は、AIにとって引用優先度の高い良い情報であると判断されることです。AIはそれぞれ独自の情報の信頼性・正確性を測る基準があります。信頼性から引用優先度が決まり、高いものから引用されるのです。以下が引用優先度の基準例です。
引用優先度には様々な要素があります。
公式サイトや専門メディアといった、今までも重要視されてきた要素は、信頼性が高い情報源として使用されます。よって、SEOの順位はこれからも重視すべき項目です。その他の要素として、自社エコシステムは他社による介入が行えない部分であるため、A「更新頻度」「ユーザーエンゲージメント」の向上が必要であると言えます。
AIに選ばれるための2大施策:「インフルエンサー」と「公式サイト」
「更新頻度」「ユーザーエンゲージメント」を高めるための施策として、以下が挙げられます
インフルエンサーによるPR・投稿
インフルエンサーにPRを行ってもらうことで、商品認知度を上げます。フォロワーの多さによって長時間・複数回再生される可能性が高まる上、閲覧者がPR商品のリンクに飛ぶといった行動もエンゲージメント向上に繋がります。
また、様々なインフルエンサーに投稿をしてもらうことで、情報の更新頻度を上げられます。AIは多くの情報かつ新しい情報を取り込みがちであるため、様々なインフルエンサーにSNSでの拡散を行ってもらうことは、信頼性・正確性・鮮度をAIに示し、引用優先度を高める要素となるのです。次に、AIの回答例を元に、SNSでの拡散の必要性をご紹介します。
メンソレータム メルティクリームリップ
冬用リップの提案をAIに要求した際、「メンソレータム」の高保湿リップが提案されました。本商品は実際に、様々なSNSでPRとしても口コミでも紹介されているものです。以下がSNSでのPR例と、口コミサイトです。
・TikTok
・@COSME公式サイト

本商品は数年前から毎年SNS広告を行い続けており、多くの関連動画をSNS上で閲覧可能です。また、例のように、同時期にInstagram・TikTok等様々なプラットフォームで露出をさせることで、情報自体の更新頻度をあげています。口コミサイトでも2600人以上の多くの口コミが集まっています。このような要素によって、AIの引用優先度が高くなり、冬用リップという問いの答えになったと考えられます。
公式サイトの充実度・正確性向上

AIは未だ、公式サイトを正確性・信頼性の上で信頼できると位置付けています。サイトに正確性の高い情報や新しい情報を多く盛り込むことで、信頼性を高めましょう。
また、公式サイトの更新などにより、サイトの鮮度を高く維持することで、信頼度の高いサイトであるとAIに認識させることが可能になるでしょう。
また、ロート製薬公式XやInstagramでは、保湿リップや目薬といった商品のユーザーへの情報提供を行っています。公式サイトだけでなく、公式アカウントの情報量もAIを左右されるため、充実させることが重要です。
インフルエンサー施策を成功させる「3つのポイント」
AIの引用優先度を高めるためには、インフルエンサーによるPRが効果的であると紹介させていただきましたが、インフルエンサーによるPRではいくつかの注意点があります。
①インフルエンサーとファンの興味に合うPR提供の必要性
効果的なインフルエンサーであるほど、閲覧数や滞在時間、リンクへの誘導の可能性が増えるため、ユーザーエンゲージメントの向上にも繋がります。しかし、フォロワーの趣味嗜好やインフルエンサーと商品との相性はそれぞれです。インフルエンサー・フォロワーの興味を把握しないことには、効果的な施策を行えません。
②インフルエンサーと活用SNSの相性

・Youtube、Instagram、Xと、SNSは様々ありますが、それぞれのインフルエンサーに得意分野があります。インフルエンサーのイメージや、SNSでの得意分野まで自社で把握し広告依頼を行うと多くの時間・労力がかかってしまう可能性があります
③効果測定による施策効果向上
広告の開始後と前で、どれほど購入率が上がったり、サイトの閲覧数が上がったのかを確認し、次の施策をより効果の高いものにします。効果測定があるとより効率的に引用優先度向上のための施策が可能になります。しかし、自社で効果測定を行うことは極めて難しく、長い時間がかかってしまう可能性があります。
①〜③の解決法として、インフルエンサー選定、効果測定の全てをインフルエンサーマーケティング会社に委託することが出来ます。
まとめ:AEO時代を勝ち抜く戦略
情報収集にAIを利用する人が増加していることから、AIにいかにして自社の情報を引用させるかという「AEO(回答エンジン最適化)」が重要になってきています。
AIは公式サイト、SNS、UGCなどWeb上のあらゆる情報を参照します。AIが情報を引用する優先度は、「信頼性(公式サイトなど)」「更新頻度(SNSなど)」や「ユーザーエンゲージメント(閲覧数、口コミ数)」によって決まります。
「更新頻度」と「ユーザーエンゲージメント」を高める必要があるAEO戦略では、インフルエンサー広告によって効果的な施策が行える可能性が大いにありますが、商品とインフルエンサーとの相性を効果的にするためには効果測定を行うことが大切です。
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