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PtoC(Person to Consumer)とは?DtoC(Direct to Consumer)との違いから、共通点までを解説

「PtoCブランド」とは、インフルエンサーなどの個人が企画から商品開発、そして販売までを一貫して行うビジネスモデル、またはそのブランドそのものを指します。

個人がセレクトした商品をサイトで販売する販売形態も”人”のブランド力が肝となっている点では共通しており、近年は個人の「セレクトショップ」も「PtoCブランド」と曖昧になることがあります。しかし、本記事では「PtoCブランド」とは異なるものとして解釈します。

似た販売形態として「DtoC」が挙げられます。「DtoC」は、メーカーが製造した商品を実店舗や販売サイトを介さず消費者に販売することを指します。「PtoC」はインフルエンサーといった「個人」が中心となるのに対し、「DtoC」はメーカーなどの「企業」が中心となることが違いです。

「PtoC」「DtoC」の一番の共通点は、「販売側と購入側の間の仲介が無いこと」です。直接消費者に商品を届けられる点は多くの利益を生み出しますが、仲介者がいないことによるリスクも考えられます。

今回の記事では、インフルエンサーが中心となって手掛ける商品販売について、セレクトショップや「PtoC」の魅力・注意点を中心に、インフルエンサーの起用の仕方について解説していきます。

選ぶ」セレクトショップと「創る」PtoCブランドの成功モデル

「選ぶ」セレクトショップ

一つ目に、インフルエンサーの選定した服をインターネット上で販売する、所謂「セレクトショップ」があります。例として韓国のサイトである「nugu」や、WEGOの「WaKsnap」が挙げられます。

韓国サイト「nugu」は日本で初となるインフルエンサーを基盤としたショッピングサイトとして、2020年10月のサイト開始から売上高を伸ばし続けています。

出典: 株式会社NUGU Japan (2023年6月30日). 「ファッションEC「nugu」、現代百貨店から30億円調став!韓国ファッションの日本拡大に本腰」. PR TIMES. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000064828.html (2025年10月17日閲覧)

2023年9月には新宿・大阪で実店舗販売を始め、行列ができるほどの盛況を達成し、その高い評価から、実店舗販売拡大を計画しています。6月には現代百貨店から30億の投資を受け取っており、市場拡大が期待されています。

また、インフルエンサーがバイヤーを務めるセレクトショップを集めた「WaKsnap」でも2025年9月から新宿の実店舗での販売を開始しました。

(出典: 株式会社WEGO (2023年9月14日). 「WEGO初!インフルエンサーがバイヤーを務めるセレクトショップを集積した新しい売場 “WaKsnap” が9月15日(金)よりWEGO 1.3.5... 原宿竹下通り店にてスタート!」. PR TIMES. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000057274.html (2025年10月17日閲覧)

「nugu」「WaKsnap」どちらも実店舗拡大まで展開していることから、インフルエンサーが選んだ服に対する消費者の安定した信頼感は確固たるものであることがわかります。

「創る」PtoCブランド

冒頭に記載の通り、インフルエンサーが中心となって商品の企画・販売を行う販売形態となっています。

PtoCブランドの一例として、主婦インフルエンサー「ほしのこ」さんが手掛ける「APRILY 」をご紹介します。

「APRILY 」は、「変わらない美しさに、気分を高めてくれるちょっとのエッセンスを」がコンセプトのブランドです。一見シンプルなデザインの中に、日常を少しだけ特別にしてくれるような洗練されたディテールが光ります。

投稿のように、ほしのこさんも自身のSNSで度々情報発信を行い、ファンの方々への認知度拡大や購買意欲向上に努めています。

「APRILY 」は過去に6回のポップアップイベントを開催しており、一定の人気を誇っている事がわかります。

このように、PtoCブランドやセレクトショップでは、商品そのものの品質に加えて、売り手となるインフルエンサーの販売促進や、信頼感が購入率に大きくつながっていきます。

成功の鍵は「人」にあり。インフルエンサーによる「PtoC」のメリットと押さえるべき注意点

メリット

真似しやすい「親近感」

芸能人よりも身近な存在として捉えられるインフルエンサーは、服や髪型、メイクを紹介していることも多いです。普段から参考にしているインフルエンサーのセレクトした商品は、気軽に取り入れられるものになるでしょう。

信頼感

視聴者はそれまでの動画・話からインフルエンサーに対して大きな信頼を抱いています。信頼する存在という前提があるため、「この人が言うなら本当だろう」と思えることで自然と購買意欲を上げることが可能になります。

手頃な値段の「価格帯」

購入が難しいハイブランドは芸能人が購入しているという印象があります。しかし、インフルエンサーの購入品紹介では、誰でも購入可能な手軽なものが多いため、視聴者は手が届きやすい印象があります。セレクトショップや制作商品も手頃な価格設定にすることで、購買意欲向上に繋げられます。

自分ごと化出来る「具体性」

インフルエンサーの身体的特徴や背丈から、自分と体型が近い場合、視聴者は着ている姿が想像しやすくなります。自分に似合うかどうかの指針がインフルエンサーの着用例によって決定づけられ、「欲しい」気持ちにさせることによって、プロモーション動画からの購入に繋がりやすくなります。

注意点

ブランド力希薄化の可能性

特にアパレルでは、さまざまなインフルエンサーと常にコラボレーションをしていると、ブランドがインフルエンサーに引っ張られてしまい、印象が薄くなる可能性があります。結果としてブランド力が下がってしまうと、売上低下を招きかねません。頻繁にコラボするよりも期間を空けてコラボすることでブランド力維持も必要とされています。

起用インフルエンサーによる売上左右

認知度の差があるため、インフルエンサーによって売上が良くも悪くもなることを念頭におきながらマーケティングを行うことが大切です。また、商品とファンとの相性があるため、インフルエンサーのファン層やファンの性格まで把握した上で適切な人物を選ぶ必要があります。

炎上リスク

インフルエンサーが大々的に取り上げられた上での販売・運営であると、何らかの出来事によって炎上してしまった場合には売上低迷を引き起こすかもしれません。炎上リスクも踏まえた上で、インフルエンサーの起用を行うことが大切です。

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インフルエンサーキャスティングについては以下のページもご覧ください。

結果につながる!インフルエンサーキャスティングのポイントを紹介

次の章では、注意点を克服し、PtoCブランドを成功に導く方法について解説します。

「PtoCブランド制作」を成功に導く方法

上記のようにPtoCブランド制作における注意点は多々ありますが、これを解消したブランド制作を可能にするために、以下が行えます。

DtoC・PtoCブランド支援会社との共創

インフルエンサーは、ファンの心をつかむプロモーションには長けていますが、忙しさ等で商品開発・サイト運営などの必要な実務を全て行うことは難しいと予想されます。そこで、PtoCブランド・DtoCブランドを支援しノウハウを蓄積している企業との共創によって、インフルエンサーの最も求められる業務であるプロモーションに注力できるようになります。

・共創型PtoCブランドの成功例「vim BEAUTY」

インフルエンサーと企業との共創で作られたPtoCブランドの成功例として、「vim BEAUTY」が挙げられます。「vim BEAUTY」は「推し!コス!2025」ベース部門でファンデーション「all day moist liquid foundation」とパウダーの「keep confidence powder」が受賞をしました。

出典:<W受賞>ベースメイクブランド「vim BEAUTY(ヴィムビューティー)」がshop in(ショップイン)スタッフが選ぶ「推し!コス 2025」ベース部門で「第1位&第2位」をW受賞,

2025年7月25日,(URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000212.000054399.html),2025年10月17日引用

この受賞は、視聴者が求める商品作りと、マリリンさんによる商品の良さを抜群に引き出したプロモーション、そして販売支援を行った株式会社Direct Techの共創による成果であると言えます。

この成果からもより効果的なPtoCブランド制作には、PtoCに長けた企業との共創が効果的であるといえるでしょう。

インフルエンサーの選定を委託

既存のブランド・商品を広める方法として、既存のブランドとインフルエンサーの双方によるブランド制作があります。この時、既存のブランドの消費者とインフルエンサーのファン層の一致が必要とされます。インフルエンサーとブランドとの相性は重要であり、この見極めにより商品の売上が大きく変わります。ブランドの認知拡大に効果的なPRを行うために、インフルエンサー選定の委託は効率的と言えます。

インフルエンサーマーケティング会社に選定を委託し、ブランドに合うインフルエンサーの提案を行ってもらうことも起用リスクを減らすために有効な手段でしょう。

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PtoC以外のインフルエンサー起用のブランド浸透化方法の紹介

これまで、PtoCやセレクトショップなど、インフルエンサーを中心とした商品販売について解説してきました。

インフルエンサーを中心とした共創以外にも、企業を中心としたインフルエンサー起用方法は有効的です。その手段として「アンバサダー任命」と「コラボ商品制作」をご紹介します。

PtoC以外の企業とインフルエンサーの共創事業について、PtoCと比較しながら解説します。まず、PtoCにはインフルエンサー個人が中心となる制作方法と、制作会社のブランドとインフルエンサーとの共同名義の制作方法の二通りがあります。

PtoCであるとperson(個人)を中心とするため、ブランド自体にインフルエンサーが大きく関わります。

一方、アンバサダーやコラボは、ブランドとしての企業を中心としています。

ブランドの魅力を伝えるための投稿をしてもらう方を「アンバサダー」と呼び、ある特定の商品を一緒に制作することを「コラボ」と呼びます。

以上から、PtoCはインフルエンサーを指す「個人」を中心とし、アンバサダーやコラボは、ブランドとしての「企業」を中心とする共創方法なのです。

アンバサダーやコラボの違いについて、より違いがわかる例をご紹介します。

・アンバサダー例|「ワンデー アキュビュー® ディファイン® モイスト® 」

インフルエンサー「えいしとさなです」のさなさんがアンバサダーを務めている商品です。

出典:「ワンデー アキュビュー® ディファイン® モイスト® 」初の「ぼかしフチ」、瞳に自然になじむカラーコンタクトレンズ新色2色を10月16日に全国発売(PRTIMES)

(2025年10月2日)、URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000019830.html(2025年10月17日引用)

本商品のアンバサダー起用では、新製品であるワンデー アキュビュー® ディファイン® モイスト® シアー ドリーム」と「ワンデー アキュビュー® ディファイン® モイスト® シアー アリュール」の宣伝を行う仕掛け人として、さなさんを起用しています。新製品モデルには、モデルでインフルエンサーの美海さんを起用しているため、「新製品モデル」と「アンバサダー」を明確に区別し、SNS上での知名度向上に繋げる人材の起用としてアンバサダーを起用していることがわかります。

コラボ例|ファッションセンターしまむら「ディズニーコレクション」

出典:『ディズニーコレクション』全国のしまむら店頭とオンラインにて販売開始!(2025年1月22日)、URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000113465.html、2025年10月17日引用

株式会社IVEの企画による、ディズニーでの仮装やディズニー愛に定評があるインフルエンサー「ちはる」さんと「ファッションセンターしまむら」とのコラボ商品です。

ディズニーのファンである「ちはる」さんが、他のディズニーファンの心に刺さる商品を考案し、度々話題になっています。作中のキャラクターに関するグッズから、誰もが知っているキャラクターのグッズまで、幅広い制作を行うことで、多くの人を虜にするデザインをしています。

このコラボ方法は、ファッションセンターしまむらが中心となっており、ちはるさんはコラボとして、よりファンが求める商品を考えることを中心としています。以上から、アンバサダー・コラボの主体は企業であることがわかります。

まとめ

以上から、インフルエンサーのPtoCブランドやセレクトショップは、個人の影響力を原動力としてブランドを作り上げる、新しいビジネスモデルであると言えます。影響力があるインフルエンサーはブランド立ち上げの時点で利益が想定される一方で、炎上や売上に関してリスクも追っています。

リスク削減のためには、ブランド制作を専門とした会社との共創や、起用するインフルエンサーの選定があり、ブランドの価値を上げるために効果的な策と言えるでしょう。

また、PtoC以外にも、企業を主体としたインフルエンサーとの「アンバサダー」や「コラボ」等起用方法は様々です。自社の目的に合った選択肢を取ることで、最適な販売促進を行うことが重要です。

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PtoCとは?コラボ等との違いで学ぶ、インフルエンサーブランド成功の鍵
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PtoCとは?コラボ等との違いで学ぶ、インフルエンサーブランド成功の鍵

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INDEX

PtoC(Person to Consumer)とは?DtoC(Direct to Consumer)との違いから、共通点までを解説

「PtoCブランド」とは、インフルエンサーなどの個人が企画から商品開発、そして販売までを一貫して行うビジネスモデル、またはそのブランドそのものを指します。

個人がセレクトした商品をサイトで販売する販売形態も”人”のブランド力が肝となっている点では共通しており、近年は個人の「セレクトショップ」も「PtoCブランド」と曖昧になることがあります。しかし、本記事では「PtoCブランド」とは異なるものとして解釈します。

似た販売形態として「DtoC」が挙げられます。「DtoC」は、メーカーが製造した商品を実店舗や販売サイトを介さず消費者に販売することを指します。「PtoC」はインフルエンサーといった「個人」が中心となるのに対し、「DtoC」はメーカーなどの「企業」が中心となることが違いです。

「PtoC」「DtoC」の一番の共通点は、「販売側と購入側の間の仲介が無いこと」です。直接消費者に商品を届けられる点は多くの利益を生み出しますが、仲介者がいないことによるリスクも考えられます。

今回の記事では、インフルエンサーが中心となって手掛ける商品販売について、セレクトショップや「PtoC」の魅力・注意点を中心に、インフルエンサーの起用の仕方について解説していきます。

選ぶ」セレクトショップと「創る」PtoCブランドの成功モデル

「選ぶ」セレクトショップ

一つ目に、インフルエンサーの選定した服をインターネット上で販売する、所謂「セレクトショップ」があります。例として韓国のサイトである「nugu」や、WEGOの「WaKsnap」が挙げられます。

韓国サイト「nugu」は日本で初となるインフルエンサーを基盤としたショッピングサイトとして、2020年10月のサイト開始から売上高を伸ばし続けています。

出典: 株式会社NUGU Japan (2023年6月30日). 「ファッションEC「nugu」、現代百貨店から30億円調став!韓国ファッションの日本拡大に本腰」. PR TIMES. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000064828.html (2025年10月17日閲覧)

2023年9月には新宿・大阪で実店舗販売を始め、行列ができるほどの盛況を達成し、その高い評価から、実店舗販売拡大を計画しています。6月には現代百貨店から30億の投資を受け取っており、市場拡大が期待されています。

また、インフルエンサーがバイヤーを務めるセレクトショップを集めた「WaKsnap」でも2025年9月から新宿の実店舗での販売を開始しました。

(出典: 株式会社WEGO (2023年9月14日). 「WEGO初!インフルエンサーがバイヤーを務めるセレクトショップを集積した新しい売場 “WaKsnap” が9月15日(金)よりWEGO 1.3.5... 原宿竹下通り店にてスタート!」. PR TIMES. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000057274.html (2025年10月17日閲覧)

「nugu」「WaKsnap」どちらも実店舗拡大まで展開していることから、インフルエンサーが選んだ服に対する消費者の安定した信頼感は確固たるものであることがわかります。

「創る」PtoCブランド

冒頭に記載の通り、インフルエンサーが中心となって商品の企画・販売を行う販売形態となっています。

PtoCブランドの一例として、主婦インフルエンサー「ほしのこ」さんが手掛ける「APRILY 」をご紹介します。

「APRILY 」は、「変わらない美しさに、気分を高めてくれるちょっとのエッセンスを」がコンセプトのブランドです。一見シンプルなデザインの中に、日常を少しだけ特別にしてくれるような洗練されたディテールが光ります。

投稿のように、ほしのこさんも自身のSNSで度々情報発信を行い、ファンの方々への認知度拡大や購買意欲向上に努めています。

「APRILY 」は過去に6回のポップアップイベントを開催しており、一定の人気を誇っている事がわかります。

このように、PtoCブランドやセレクトショップでは、商品そのものの品質に加えて、売り手となるインフルエンサーの販売促進や、信頼感が購入率に大きくつながっていきます。

成功の鍵は「人」にあり。インフルエンサーによる「PtoC」のメリットと押さえるべき注意点

メリット

真似しやすい「親近感」

芸能人よりも身近な存在として捉えられるインフルエンサーは、服や髪型、メイクを紹介していることも多いです。普段から参考にしているインフルエンサーのセレクトした商品は、気軽に取り入れられるものになるでしょう。

信頼感

視聴者はそれまでの動画・話からインフルエンサーに対して大きな信頼を抱いています。信頼する存在という前提があるため、「この人が言うなら本当だろう」と思えることで自然と購買意欲を上げることが可能になります。

手頃な値段の「価格帯」

購入が難しいハイブランドは芸能人が購入しているという印象があります。しかし、インフルエンサーの購入品紹介では、誰でも購入可能な手軽なものが多いため、視聴者は手が届きやすい印象があります。セレクトショップや制作商品も手頃な価格設定にすることで、購買意欲向上に繋げられます。

自分ごと化出来る「具体性」

インフルエンサーの身体的特徴や背丈から、自分と体型が近い場合、視聴者は着ている姿が想像しやすくなります。自分に似合うかどうかの指針がインフルエンサーの着用例によって決定づけられ、「欲しい」気持ちにさせることによって、プロモーション動画からの購入に繋がりやすくなります。

注意点

ブランド力希薄化の可能性

特にアパレルでは、さまざまなインフルエンサーと常にコラボレーションをしていると、ブランドがインフルエンサーに引っ張られてしまい、印象が薄くなる可能性があります。結果としてブランド力が下がってしまうと、売上低下を招きかねません。頻繁にコラボするよりも期間を空けてコラボすることでブランド力維持も必要とされています。

起用インフルエンサーによる売上左右

認知度の差があるため、インフルエンサーによって売上が良くも悪くもなることを念頭におきながらマーケティングを行うことが大切です。また、商品とファンとの相性があるため、インフルエンサーのファン層やファンの性格まで把握した上で適切な人物を選ぶ必要があります。

炎上リスク

インフルエンサーが大々的に取り上げられた上での販売・運営であると、何らかの出来事によって炎上してしまった場合には売上低迷を引き起こすかもしれません。炎上リスクも踏まえた上で、インフルエンサーの起用を行うことが大切です。

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次の章では、注意点を克服し、PtoCブランドを成功に導く方法について解説します。

「PtoCブランド制作」を成功に導く方法

上記のようにPtoCブランド制作における注意点は多々ありますが、これを解消したブランド制作を可能にするために、以下が行えます。

DtoC・PtoCブランド支援会社との共創

インフルエンサーは、ファンの心をつかむプロモーションには長けていますが、忙しさ等で商品開発・サイト運営などの必要な実務を全て行うことは難しいと予想されます。そこで、PtoCブランド・DtoCブランドを支援しノウハウを蓄積している企業との共創によって、インフルエンサーの最も求められる業務であるプロモーションに注力できるようになります。

・共創型PtoCブランドの成功例「vim BEAUTY」

インフルエンサーと企業との共創で作られたPtoCブランドの成功例として、「vim BEAUTY」が挙げられます。「vim BEAUTY」は「推し!コス!2025」ベース部門でファンデーション「all day moist liquid foundation」とパウダーの「keep confidence powder」が受賞をしました。

出典:<W受賞>ベースメイクブランド「vim BEAUTY(ヴィムビューティー)」がshop in(ショップイン)スタッフが選ぶ「推し!コス 2025」ベース部門で「第1位&第2位」をW受賞,

2025年7月25日,(URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000212.000054399.html),2025年10月17日引用

この受賞は、視聴者が求める商品作りと、マリリンさんによる商品の良さを抜群に引き出したプロモーション、そして販売支援を行った株式会社Direct Techの共創による成果であると言えます。

この成果からもより効果的なPtoCブランド制作には、PtoCに長けた企業との共創が効果的であるといえるでしょう。

インフルエンサーの選定を委託

既存のブランド・商品を広める方法として、既存のブランドとインフルエンサーの双方によるブランド制作があります。この時、既存のブランドの消費者とインフルエンサーのファン層の一致が必要とされます。インフルエンサーとブランドとの相性は重要であり、この見極めにより商品の売上が大きく変わります。ブランドの認知拡大に効果的なPRを行うために、インフルエンサー選定の委託は効率的と言えます。

インフルエンサーマーケティング会社に選定を委託し、ブランドに合うインフルエンサーの提案を行ってもらうことも起用リスクを減らすために有効な手段でしょう。

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PtoC以外のインフルエンサー起用のブランド浸透化方法の紹介

これまで、PtoCやセレクトショップなど、インフルエンサーを中心とした商品販売について解説してきました。

インフルエンサーを中心とした共創以外にも、企業を中心としたインフルエンサー起用方法は有効的です。その手段として「アンバサダー任命」と「コラボ商品制作」をご紹介します。

PtoC以外の企業とインフルエンサーの共創事業について、PtoCと比較しながら解説します。まず、PtoCにはインフルエンサー個人が中心となる制作方法と、制作会社のブランドとインフルエンサーとの共同名義の制作方法の二通りがあります。

PtoCであるとperson(個人)を中心とするため、ブランド自体にインフルエンサーが大きく関わります。

一方、アンバサダーやコラボは、ブランドとしての企業を中心としています。

ブランドの魅力を伝えるための投稿をしてもらう方を「アンバサダー」と呼び、ある特定の商品を一緒に制作することを「コラボ」と呼びます。

以上から、PtoCはインフルエンサーを指す「個人」を中心とし、アンバサダーやコラボは、ブランドとしての「企業」を中心とする共創方法なのです。

アンバサダーやコラボの違いについて、より違いがわかる例をご紹介します。

・アンバサダー例|「ワンデー アキュビュー® ディファイン® モイスト® 」

インフルエンサー「えいしとさなです」のさなさんがアンバサダーを務めている商品です。

出典:「ワンデー アキュビュー® ディファイン® モイスト® 」初の「ぼかしフチ」、瞳に自然になじむカラーコンタクトレンズ新色2色を10月16日に全国発売(PRTIMES)

(2025年10月2日)、URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000019830.html(2025年10月17日引用)

本商品のアンバサダー起用では、新製品であるワンデー アキュビュー® ディファイン® モイスト® シアー ドリーム」と「ワンデー アキュビュー® ディファイン® モイスト® シアー アリュール」の宣伝を行う仕掛け人として、さなさんを起用しています。新製品モデルには、モデルでインフルエンサーの美海さんを起用しているため、「新製品モデル」と「アンバサダー」を明確に区別し、SNS上での知名度向上に繋げる人材の起用としてアンバサダーを起用していることがわかります。

コラボ例|ファッションセンターしまむら「ディズニーコレクション」

出典:『ディズニーコレクション』全国のしまむら店頭とオンラインにて販売開始!(2025年1月22日)、URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000113465.html、2025年10月17日引用

株式会社IVEの企画による、ディズニーでの仮装やディズニー愛に定評があるインフルエンサー「ちはる」さんと「ファッションセンターしまむら」とのコラボ商品です。

ディズニーのファンである「ちはる」さんが、他のディズニーファンの心に刺さる商品を考案し、度々話題になっています。作中のキャラクターに関するグッズから、誰もが知っているキャラクターのグッズまで、幅広い制作を行うことで、多くの人を虜にするデザインをしています。

このコラボ方法は、ファッションセンターしまむらが中心となっており、ちはるさんはコラボとして、よりファンが求める商品を考えることを中心としています。以上から、アンバサダー・コラボの主体は企業であることがわかります。

まとめ

以上から、インフルエンサーのPtoCブランドやセレクトショップは、個人の影響力を原動力としてブランドを作り上げる、新しいビジネスモデルであると言えます。影響力があるインフルエンサーはブランド立ち上げの時点で利益が想定される一方で、炎上や売上に関してリスクも追っています。

リスク削減のためには、ブランド制作を専門とした会社との共創や、起用するインフルエンサーの選定があり、ブランドの価値を上げるために効果的な策と言えるでしょう。

また、PtoC以外にも、企業を主体としたインフルエンサーとの「アンバサダー」や「コラボ」等起用方法は様々です。自社の目的に合った選択肢を取ることで、最適な販売促進を行うことが重要です。

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