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Z世代の旅支度はSNSから始まる?旅好き女子大生のホンネ座談会レポート
INDEX
インフルエンサーマーケティングを支援するTHECOOでは、Z世代の流行をいち早くキャッチするため、さまざまな調査やトレンドを理解するための取り組みを行なっています。SNSによる情報収集が当たり前となっている現在、Z世代の若者は、どのようにSNSを活用しながら、旅のプランを立てているのでしょうか。今回はTHECOOのインターンとして活動する齊藤さんと、その地元の友人2名を招いて、「旅とSNS」の関係について語り合ってもらう座談会を実施。小学校の同級生で“旅好き”という共通点はありつつも、3者3様のSNSとの付き合い方が浮き彫りとなり、Z世代に響くインフルエンサーマーケティングのヒントが数多く見えてきました。
情報収集はInstagramを軸に、他SNSも細かく使い分けるZ世代
——まずは簡単に自己紹介をお願いできますか。
齊藤さん:中央大学の3年生で、THECOOでインターンをしています。趣味は写真撮影で、国内の主要都市に行って観光するのが好きです。
福嶋さん:明星大学教育学部の3年生で、教員を目指しています。趣味は登山で、来週、日本で2番目に高い「北岳」と3番目に高い「間ノ岳」に登る予定です。「富士山」はもちろん、東南アジア最高峰の「キナバル山」に登ったこともあります。
笹野さん:文化学園大学の3年生です。服飾系の大学なので、雑誌やSNSで流行りのファッションを見るのが趣味です。車で関東近郊に出かけることが多いです。今度、この3人で那須に行く予定です。
——那須に行くことになったきっかけは?
笹野さん:私が那須で流しそうめんできるところをTikTokでたまたま見つけて、3人のLINEグループに送ったのがきっかけです。「行きたいな〜」と言ったら2人ともノリノリだったので、「じゃあ1泊しちゃおう!」みたいな感じで決まりました。
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——旅の情報はTikTokで収集することが多いですか?
福嶋さん:旅の情報収集はInstagramが一番多いですね。ちょっとでも心が動いたら、ジャンル別にとりあえず保存しておいて、友だちと遠出しようという話になったときに、そこから引っ張り出して提案します。それで場所が決まったら、Instagram内でその地名を検索して、さらに情報を集めていきます。
齊藤さん:私はInstagramとTikTokで情報収集して、どこへ行くか具体的に決まったら、YouTubeで詳しい行き方を調べています。
笹野さん:そんな使い方があるんだ!私は気になる場所があったら、とりあえず友だちのLINEグループに送っちゃいます。SNSの使い分けとしては、那須はTikTokきっかけでしたが、基本的には私もInstagramが多いです。気になる場所があれば、すぐにGoogle Mapで場所を調べて、そこから公式サイトに飛んで情報収集します。
——みなさん旅の情報収集はInstagramがメインなんですね。Instagramの良いところはどこですか?他のSNSとの使い分けについても教えてください。
齊藤さん:Instagramは写真で手軽にたくさんの情報を得られるところが良いと思います。
福嶋さん:Instagramは地名で検索すると、その場所に関連するいろいろな人の投稿が一覧で一気に見られるのが良いですよね。
齊藤さん:推し活だとXが便利なんですけど。情報の鮮度が高いし、スマホの通信速度が制限されても見やすいので。閲覧時間が一番長いのはXかもしれません。
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笹野さん:そうなんだよね。私は海外のアーティストが好きで、Xの翻訳機能を使ったり、日本語訳してくれているファンの方をフォローしたりして、情報を集めています。他のSNSだと、YouTubeはMVを見るのがメインで、服のデザインやコーディネートのアイデアを集めるためにPinterestも使っています。
福嶋さん:地震が来たときにまず開くのはXですね。世の中の情報をいち早く知ることができるのが強みだと思います。あと、私はBeReal. も使っています。BeReal. はすごく閉鎖的で、本当に仲の良い友だちに自分の近況を伝えるためのもの。逆に、Instagramは浅く広く、なんでも入り混じっています。
——情報収集をする際に、他の人の投稿はどんなスタイルが好みですか?
福嶋さん:私は動画じゃなくて静止画が複数枚あるほうが好きですね。動画は次のシーンまでジーッと待たなければいけないので。タイパ的に、自分のペースでスワイプできるほうが良いし、最初の写真には、ちゃんと地名を書いておいてほしい。もっと言えば、「泊まるところ・遊ぶところ・ごはんを食べるところ」と目的別で投稿を分けてくれていると、保存もしやすいし、後から探しやすくて、助かります。
齊藤さん:たしかに、動画だと良いなと思ったところをスクリーンショットで残すしかなくて、後から見返すとなんだったかわからなくなるんだよね。でも、ホテルを探すときなど、具体的な旅先が決まってからの情報収集は、TikTokやリール動画のほうが、雰囲気がわかりやすいから好きです。
——さまざまなSNSを使い分けて利用しているようですが、自分で発信するのはどのSNSが多いですか?
齊藤さん:私は長く残しておきたいタイプなので、Instagramに投稿することが一番多いです。
福嶋さん:私はあまり情報が残るのが好きじゃないので、投稿数で言えばBeReal.が一番多くて、Instagramだとフィードではなくストーリーばかりです。24時間で消える気軽さが良い。残すならちゃんと選びたいけど、選んでいるうちに「もういいや」となってしまうんですよね。
笹野さん:私はInstagramのストーリーもフィードも両方使っています。何気ない写真や動画はストーリーに上げて、ちゃんと残したいものは改めてフィードで投稿します。写真に手描きの絵や文字を加えることもあります。
PRでもインフルエンサーの信頼を損なわない普段通りの投稿が大事
——旅行系のインフルエンサーでフォローしている人はいますか?
齊藤さん:私は、くぼたびさんをフォローしています。以前、旅先を決めようと情報収集している中で、たまたまくぼたびさんのPR投稿を見つけて。実際、そこに行ってみたら、本当に良い場所だったので、「ちゃんと正しいことを言ってくれる人なんだな」と思ってフォローしました。
——行ってみたいと思わせるPR投稿には、どんな特徴があると思いますか?
齊藤さん:最初に「おもしろそう!」と思わせてほしいですね。後からPRだとわかるのは良いけれど、最初はPR感がないほうが良い。PR投稿になると急にわざとらしくなる人がいて、そういうのを見ると微妙な気持ちになります。
福嶋さん:そうだね。ふだんの投稿と同じようにしてほしいし、言わされている感じがないほうが良いです。本当に楽しんでいて、心から出た言葉だと思えたら、抵抗感なく見ることができます。
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笹野さん:私はメリットだけじゃなくデメリットもちゃんと言ってくれたほうが信頼できます。あとは、「前に行った場所でPRいただけたので、もう1回行って紹介します」と言われると、本当に良かったんだなと思って安心します。
福嶋さん:コメントにもちゃんと答えてくれると信頼できます。
笹野さん:あぁ、たしかにコメント欄は必ず見ます。コメントが制限されていたり、良いコメントしかなかったりすると、あまり参考にしないようにしようと思います。
——投稿を見て、実際に行ってみたらガッカリした経験はありますか?
齊藤さん:あります。良さそうなホテルを見つけたと思って行ってみたら、本当に見た目重視というか、オシャレなだけでガッカリしました。
福嶋さん:インスタ映えスポットって、写真の切り取り方がうまいだけで、ちょっと横を見たら、ゴミや落書きだらけなこともありますよね。
笹野さん:わかる!PRではスムーズに入れていたのに、実際に行ってみたら、だいぶ並ぶじゃん!ってこともあるんですよね。「穴場スポット」って書いてあったはずなのになぁって。
——旅行より低価格帯のもの、例えばコスメや服を買うときと比べて、旅のプランを立てるほうが慎重になりますか?
齊藤さん:ホテルとごはん屋さんは失敗しないよう、絶対にGoogleのクチコミを見て比較します。評価が4以上じゃないと行きません。
笹野さん:私もGoogleのクチコミは見ますが、コスメや服より慎重かと言われたら、そうでもない気がします。旅は行くまでのワクワク感があるし、もし失敗しても、それはそれで良い思い出になると割り切れるので。
福嶋さん:そうそう。旅の失敗は一瞬だけど、コスメや服は使う期間が長いので、失敗すると精神的なダメージが大きい気がします。実は先日泊まった海外のホテルでトイレが丸見えだったんです!でもそんなホテルに泊まることなんて、この先そうそうないだろうと思ったら、なんだか楽しくなっちゃいましたもん(笑)
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——最後に、インフルエンサーマーケティングに取り組む企業に向けて、アドバイスがあれば教えてください。
齊藤さん:「おもしろければ、PRでもいい」と思えるので、ふだんの投稿とPR投稿で差がない人は、好感度が高いですね。
福嶋さん:投稿時期を分けるか、PRの商材は同じでも投稿内容はインフルエンサーに任せるほうが良いと思います。複数のインフルエンサーが同時に同じような内容でPRをしていると、「またか!」と思って冷めてしまうので。
笹野さん:インフルエンサーのファン層はよく見てほしいです。日頃から適度にPR投稿をしていて、ファンの反応も良い人を選ぶのが安全な気がします。
齊藤さん:ファンと商品のターゲットがちゃんと合っていることも大事ですよね。
笹野さん:本当にそう。前に、女性ファンが多いインフルエンサーが男性向けの商品をPRしていて、すごくびっくりしたことがありました。フォロワー数だけで選ぶのではなく、どんなファンがいるのかを、ちゃんと把握したうえで依頼されると良いと思います。
——ありがとうございました。
(文:野本 纏花)
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